LGBTQを知ろう

わくわくバルーンではアライ(Ally)を推進し、LGBTQ当事者の方のキャリアを支援します。

そこで、前提となるLGBTQについての基礎知識を、本ページでお伝えします。

LGBTQについて知り、LGBTQ当事者の方が安心して生活できる社会になってほしいです。

LGBTQ当事者はどのくらいいる?

調査団体によってバラつきがあるものの、日本国内における、LGBTQ当事者は約10%といわれています。
また、若年層(Z世代)におけるLGBTQの割合が多いようです。

なお、10人に1人の割合は、左利きやAB型とほぼ同じ割合とのことです。

偏見や差別で苦しんでいる人たちがいることを理解する

性的指向について「男性が男性を好きになる」、「女性が女性を好きになる」ことに対しては、根強い偏見や差別があり、苦しんでいる人々がいます。

性的指向について、しっかりとした知識を持ち、理解を深めることで偏見や差別をなくしましょう。

見た目でわからない

LGBTQは見た目でわからないケースも多く、自分の周りにはいないだろうと考えてしまうこともあります。

しかし、当事者の方にとっては、カミングアウトすることに相当な勇気が必要で言い出せないケースも多くあります。

カミングアウトしづらい

調査団体によってバラつきがあるものの、LGBTQの8割以上が職場でカミングアウトをしていない状況です。

カミングアウトは自分自身の性的指向や性自認を打ち明けることをいいます。

職場や学校ではまだ、周囲の理解、受け入れる姿勢が未発達なため、心の壁ができ、カミングアウトしづらい環境となっていることが考えられます。

【参考】多様な性について考えよう!(法務省)

アウティング

「アウティング」は、本人の許可なく、第三者に性的指向や性自認について話してしまうことです。

当事者以外の人は、悪意がなくても無意識に思わず話してしまうケースがあります。

当事者の方を不安にさせない、信頼関係を築く意味でも、周囲がLGBTQについてしっかり理解して、プライバシーを保護するよう気を付ける必要があります。

LGBTQへの知識

性のありかたはさまざま=グラデーション

性のありかたは多様で、グラデーションとして表現されます。

性の在り方は、以下4つの要素の掛け合わせて成り立ちます。
また、4つは別々のもので、関連するものではありません。

  • 好きになる性(性的指向)
  • こころの性(性自認)
  • からだの性(身体的性)
  • 表現する性(性表現)

好きになる性(性的指向)

性的指向(Sexual Qrientation)は、どの性別の人を性的に好きになるかの指向です。

  • 性的指向が同性に向く場合
    ゲイやレズビアン(同性愛者)です。
  • 性的指向が異性に向く場合
    ストレート(異性愛者)です。
  • 性的指向が両性に向く(男性にも女性にも惹かれる)場合
    バイセクシュアルです。
  • 性的指向があらゆる性別の人に向く場合
    パンセクシュアルです。(「好きになった人が好き」)
  • 性的指向を持たない場合
    アセクシュアルです。
    どの人にも惹かれることがない人を指します。

こころの性(性自認)

性自認(Gender Identity)は、からだの性、表現する性とは独立したものです。

からだの性とジェンダー・アイデンティティが異なる方のことをトランスジェンダーといいます。

<様々なジェンダー・アイデンティティ>
男性、女性に限らず、以下があります。

・男性と女性の間である
・男性でも女性でもある
・男性でも女性でもない
・定まっていない
・決めたくない
・流動的

からだの性(身体的性)

身体の構造的な要素で、生まれた時に役所に届ける法律上の「男性」「女性」をさします。

表現する性(性表現)

見た目(外見)や話し方、行動などで表す性の要素で、「自分自身をどう表現したいか」です。

性表現には話し方(俺・私・僕など)、服装などの見た目の表現があります。

繰り返しますが、4つの要素は別々であり、関連しません

人それぞれの形があり、いろんな組み合わせが存在します。
周りがそれを理解し、受け入れることで、カミングアウトしづらい環境も改善されます。

まとめ

以上がLGBTQに関する基礎知識になります。
言動や行動を意識するために、まずはLGBTQへの正しい知識をつけておく必要があります。

この記事をきっかけに、少しでも周囲の方々の意識・行動の変化が促せれば幸いです。

■参考外部リンク

多様な性について考えよう!(法務省)

性的指向及び性自認(性同一性)を理由とする偏見や差別をなくしましょう。(法務省)